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「駆逐艦をハイエースしてダンケダンケ」-エロ漫画の影響力がパな過ぎる

 「駆逐艦ハイエースしてダンケダンケ」-まあ、筆者もこの意味をほぼ正確に読めてしまうわけだけれど、恥を忍んで言おう、このオタ世界に対するエロ漫画、エロ同人の影響力は半端ない。

 昔っから大型ワゴン車は色々な犯罪に用いられてきたとはいえ、オタ達の間に「ハイエースする=幼女誘拐」(女性ではなく、幼女であることに留意)なる定義を一挙に広めたのはクジラックスさんの短編漫画『ろりともだち』だ(※コメントを参照ください)。「ダンケダンケ=性行為」なのは真・聖堂☆本舗の艦これ同人『ダーンケ❤セックスしよっ❤』だろうと思われる。

 たった一つの短編、一冊の同人でこの影響力なんだから半端ない。っていうか特にクジラックスさんのほうは知られ過ぎていてちょっと恐ろしい状況だと思わないでもない。少し前に、たった一冊しか成人向け単行本を出していないのに、鳴子ハナハルさんのその印税収入が推定約1億3000万円に達するという記事を見て、「おまいら、どんだけ」と驚いた覚えがあるけれど、いやはやエロ漫画、半端ない。

 昔っから「DVD!DVD!」だの「キモーイ!童貞が許されるのは小学生までだよねー」だの「やったねたえちゃん、家族がふえるよ」だのと、流行になったエロ漫画由来の台詞や場面はあるわけだけど、「ハイエースする」とかいうひとつのスラングにまで昇格したのははじめてかもしれない。

 オタ界隈やネットのスラングや用語として、著名なものでたとえば「フラグ」はゲーマーから、「ツンデレ」は特にエロゲからキャラクタ談義を通じて、「メンヘラ」や「ヒッキー」は2ちゃんねる、の特にvipからは「kwsk」や「ggrks」、ギャル語としても普及した「てへぺろ」は声優の日笠陽子さんが考案し声優グループから始まったとなどとされているけれど、こうして並べてみるとその時々に勢いのあるところから著名なスラングや用語が出てきていることが分かる。

 いま、(正確に言うなら今回はロリ系の)エロ漫画、エロ同人から有力なスラングが登場するということは、いま、ひょっとしてこの界隈で一番力を持っているのはやっぱりこの分野だということなのかもしれない。

 それにしても児童ポルノ法において「単純所持」が間もなく罰則対象になるというこの時期に、Google汚染まで進めていて大丈夫なんでしょか。そのうち「炉」とかいう用語と同じく、「ハイエース」や「ダンケ」や「駆逐艦」なども「正常化」されて隠語として機能しなくなる可能性もあったり。